占いの歴史

中国の占いの歴史

中国の占い

古代中国の占い

日本にも大きな影響を与えた中国の占い。
中国では易や四柱推命が有名で、中国や香港、台湾、そして日本へ伝えられました。
中国では紀元前1,700年ごろ殷の時代までさかのぼります。
亀の甲羅や動物の骨にくぼみを作り、火をつけた棒を差し込むと熱でひび割れが起こります。
このひびから吉凶を判断しました。亀卜(きぼく)、骨卜(こつぼく)と呼ばれる方法です。
占いでは戦争の日取り、収穫前の豊凶、天候など多岐にわたりました。

周の時代(紀元前1,100年~前770年)に入ると甲羅が手に入りにくくなったため、植物の茎を使った方法が編み出されました。
この後、竹で代用され易で使われる筮竹(ぜいちく)になります。
易は「陰と陽」「森羅万象」を説く易経がルーツとされています。
この易は国の存亡といった重要な問題に対し用いられました。

現代の占い事情

1949年に共産党の一党独裁となり、占いを迷信として排斥されました。
しかし、現代では規制がゆるみ、多くの占いショップが営業しています。
日本にも伝わった四柱推命や風水等がメジャーです。
北京では占いストリートが存在し、人気の占い師には行列ができるほどの人気です。
中国では節目ごとに占い師に鑑定してもらうことが常識となっています。
占い結果によっては日取りが変更になったり、破談になったりすることも。

中国で生まれた様々な占い

風水

古代中国で広まった思想です。
住居やお墓などの建物の位置によって吉凶を決める占いで日本でも風水占いとして広まりました。
中国では家を非常に大切にしており、色やインテリアなど風水をもとに決めています。

奇門遁甲(きもんとんこう)

起源は古代中国の黄帝の時代にまでさかのぼる説がある占いです。
方向の吉凶を見定める術として伝わっており、戦争に用いられてきました。
現在では、個人の運勢を良くするための開運術として広まっています。
ある日時の吉方位を割り出して、吉方位に旅行や引っ越しするといったものです。