占いの歴史

イギリスの占いの歴史

イギリスは占いがさかんな国

占いが生活に根付いているイギリスですが、その歴史は大変古いものです。
紀元前2200年頃のメソポタミアでは、簡単な星占いがされていたとの記録があるほどです。

その後ギリシャへ広まると、エジプトやローマ帝国へと次第に広がっていき、ヨーロッパなどに広く知られていくことになりました。
17世紀頃にはラテン語で書かれた占星術に関する文献が英訳されたことによって、瞬く間に世界中に知られていき、西洋占星術というものが発展していくことになるのです。

19世紀末にはそれまで一般に知られることの無かった占星術が、分かりやすく簡単にまとめた雑誌となって発行されたことによって、より一般大衆に使われるようになっていきました。
そんな背景から現在でもイギリスの人々は生活の中で占いを楽しんでるのです。

占星術の聖地ともいえるイギリス

歴史からも分かるようにイギリスで最もポピュラーな占いはやはり西洋占星術でしょう。
イギリスには国際的に権威のある占星術団体が多く存在し、ロンドン中心部には世界中のプロ占い師が通うという有名な占い専門店も存在します。
また大英博物館には、かつての王や女王に仕えていた宮廷占星術師が使用していた金のディスクや水晶玉が展示されています。

さらに占星術やサイキックの専門学校、研究機関があることには驚きですね。
天文学や占星術の学位まで取れる大学もあるというのです。

イギリスの占星術の特徴とは

イギリスの占星術の特徴は鑑定内容がより実践的なものが多いことです。
日本での占いといえばどこか抽象的で、実践しにくいものも多いのではないでしょうか。
診断方法もインターネットで情報を入力すれば即座に分かるものも多いですね。

しかし占いが生活に根付いているイギリスではそういった占いも人気がある一方で、占い師がカウンセラーの役目を担っている事も多く、一対一でじっくりと占うという事も少なくありません。
占いによって個性や才能を導きだし、よりよい人生を送るためにアドバイスを受けるといった利用の仕方もあるのです。

占星術だけじゃないイギリスの面白い占い

占いの歴史が古いといっても、占星術のような本格的な占いばかりが支持されているわけではありません。
イギリスならではの面白い占いといえば紅茶占いではないでしょうか。

占いたいことを思いながら紅茶を飲み、カップに残った茶殻の枚数や形で運勢を占うという何ともユニークな発想の占いで、19世紀に誕生しました。
当時の女性の間で大流行となり、ティーパーティーに紅茶占い師が招かれるほどだったそうです。
イギリスの有名や映画の中でも、主人公たちが紅茶占いする場面が登場するなど今でも人々の身近で愛されている占いといえますね。