占いの歴史

ミャンマーの占いの歴史

占い好きが多いミャンマー

ミャンマーはインドシナ半島の西部に位置する国で、日本から近いとはいえ、習慣や文化があまり日本には知られていない国の一つです。
ミャンマーの人は占いが好きで、特に「八曜日占い」と言われる占いは、ミャンマーでは生活の一部となっていると言っても過言ではありません。
八曜日占いというのはミャンマーに昔から伝わっている占い方法で、ミャンマーでは自分の生まれた曜日が非常に大切にされています。

月曜日から日曜日までが8つの曜日に分けられており、それぞれの曜日には星座や方角が当てはめられています。
七曜日ではなくて八曜日あるのは、水曜日が午前と午後の2つに分けて考えられているからです。
どの曜日に生まれたかによって、性格や守護動物もそれぞれ異なります。
ミャンマーのパゴダ(仏教寺院)に行くと八曜日ごとのコーナーがそれぞれあり、自分が生まれたコーナーでお祈りを行うのが習慣となっています。

Facebookでは占いのページが続々誕生

占いが好きなことから、ミャンマーではFacebookの占いのページが続々と誕生して人気を呼んでいます。
60万人もの人の「いいね!」を獲得している「ベディンワーダナーオー(占いに興味のある人)」のページは占い好きの一般人が運営していて、雑誌や新聞などで紹介されている占いの記事を収集して紹介しています。

もう一つ人気の高いFacebookページとしては、「ミャンマーヨーヤーベディンピェンニャーヤッ(ミャンマーの伝統的&学術的占い)」が挙げられます。
こちらのページは実際に占い師として活躍している人が運営しているもので、実用性の高いおまじないなども数多く紹介されています。
それほど頻繁に更新されているというわけではありませんが、かなり人気の高いページです。
ミャンマーヨーヤーベディンピェンニャーヤッでは、子供を授かるためのおまじないなども紹介しています。
これによると、瓜の表皮に生まれ曜日に合わせた呪文を書いて赤い布に包み、それを夫婦の間に赤ん坊のように置いて眠った後、翌朝川へ流すことで子供が授かるのだとか。

ミャンマーはインターネットの普及が日本と比較すると遅れていた国で、スマホやFacebookが一般に流行りだしたのもつい数年前のことです。
ですが、識字率は高いため新聞や雑誌などは広く一般庶民の間に普及していました。
このためFacebookの占いのページでも、新聞や雑誌の内容をそのまま転載したようなものが多く見受けられます。
著作権の問題から行くと新聞や雑誌の内容を転載するのは問題になりそうな感じですが、インターネットが発展するにつれて、オリジナルのコラムなどもどんどん発展していくのではないでしょうか。